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ボク、競走馬!? 〜人思いやる余裕なし〜

投稿者: nagao | 投稿日時: 2008-10-28 12:14 | 公開日時: 2008-10-28 12:14 | 閲覧: 3787回
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 「ボク、競走馬です」

 仕事が立て込み徹夜してでも片付けようと気持ちばかりが焦っていたとき、テレビからかわいい声が語りかけてきた。牧場にちょこんと座った馬。癒やし系だな、と思った直後、たどたどしい言葉が胸を打った。
「成績次第の厳しい世界で生きています」

 競走馬は生まれたときから他の馬と競うことを定められている。レースに勝てなければ子孫を残すどころか、生き延びることさえままならない。種牡馬になってからも子供が成績を残せなければ、これまた肉屋行きともいう。

 一方、人間の世界も競走馬に負けず劣らず厳しさを増している。学校や社会に適合できない引きこもり、生活に困窮したホームレスやネットカフェ難民、仕事のストレスでのうつ病、過労死、育児放棄、幼児虐待など、俗に言う負け組や弱者の行方は暗たんとしている。日本の自殺者は年間三万人を軽く超え、若者の自殺も増えている。

 政治の世界では、改憲問題、イラク復興支援、教育改革など重要案件の法案の強行採決が相次いだ。数に物を言わせた現政権の手法に優しさなどみじんも感じられない。勝つことだけが美しいとでも言いたげである。首相が重要法案と位置づけた教育改革関連三法の成立で、教育は「ゆとり」から大きくかじを切ることとなった。感性に磨きをかけ、大きく成長する機会を奪うようなことになれば、教育上大きなマイナスである。

 適度な競争は成長や進歩のために有効だが、競争が日常化することは極めて問題である。適度な緊張感は心身を活性化するが、日常化するとストレスにしかならない。過度の競争原理の弊害は、高校野球の特待生制度問題を見ても明らかである。

 親たちは日々の生活に忙しく、教師は雑務に忙しく、政治家も参院選で大騒ぎ、子供に構う余裕はなさそうだ。まさしく国民総競走馬状態である。

「応援お願いいたします」

 切ない馬からのメッセージはこう締めくくられる。どんなに過酷な環境にある人でも、誰かが見てくれている、応援してくれていると信じることができれば、なんとか耐えられるものだ。そのことが見えなくなったとき、人は希望を見失ってしまうのだろう。
もう少し一人一人が他人を思いやる心を持てれば、自然と美しい国はできていく。しかし人を思いやることは、自分に余裕がなければなかなかできるものではない。殺伐とした事件が連日繰り返される中、さりげない優しさが感じられる記事が紙面にあふれることを願うばかりである。

 馬からのメッセージ、来月同じ言葉を連呼する政治家にもぜひ聞いてもらいたいものだ。

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