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#あるサイト構築の実験のためなんですが・・・

こんな調子では、内容の充実はいつまでもできそうにありません。
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卒業式三様 〜生徒のいい顔を見て〜

投稿者: nagao | 投稿日時: 2008-10-28 12:10 | 公開日時: 2008-10-28 12:10 | 閲覧: 3692回
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 春は卒業、入学の季節である。先月、本校では三年次に担任を受け持ったクラスが卒業を迎えた。卒業生は、決して平たんではない道を五年間よく歩んでくれた。卒業式は教師にとって年中行事の一つであるにもかかわらず、このように感じるのだから、学生、保護者にとっては感慨もひとしおだろう。
 今年は保護者として、中学校と小学校の卒業式にも出席した。それぞれ卒業生は三十二人と、都会に比べれば少ない。中学での涙ながらの答辞、担任からの言葉、スライドを用いて工夫を凝らした小学校の式など、高専の卒業式の雰囲気とは違っていて新鮮だった。先生の生徒に対するまなざしを見ていて、この学校なら安心だなと思った。
 いじめ自殺、不適格な教師など、学校の問題がいろいろと取りざたされている。安倍内閣は教育再生を最優先課題に掲げ、教育再生会議で短期間に集中審議し、制度面の改正を進めている。だが、現場の混乱が理解できているだろうか。独立行政法人化という制度改正を経験した身としては不安なところである。
 三月二十一日に、NHKで学校教育についての特集番組が放送された。学校での取り組みの紹介と、文部科学大臣を交えたディスカッションの二部構成という内容の濃いものだった。
 私立学校に対抗するための、公立中学校の学校選択制に関する内容が興味深かった。保護者は学力という一見分かりやすい基準のみに振り回され、人気校を選ぶ。不人気校は、きめ細かい指導で十分満足のいく成果を挙げているにもかかわらず、外部から認められない。不人気校の生徒は、楽しく有意義に学校生活を過ごしていても、どこか劣等感をぬぐい切れない。学校選択制ならぬ学校差別である。
 番組で紹介された先生は、教育に情熱を持ち、燃え尽きる寸前まで子どもたちに向き合っている。それを「いい面だけをビデオにした」と評した大臣にはがっかりした。義務教育は、幅広い資質の児童生徒を対象に、学力、集団生活のマナーやルールの教育を目的とする。加えて自ら考える力、心の教育、生活指導など、さらに難しい仕事が先生に課せられている。
 教育改革というが、競争の導入や効率化だけで改善する手法は誤りである。教育は手間がかかるものだ。もしかすると、ゆとりある教育は、教員当たりの生徒数が少なく、落ち着いた田舎でしかできないのかもしれない。
 「三年間中学で学び、卒業する生徒がどれだけいい顔をしているか見てほしい」。番組でディスカッションに参加した先生の言葉である。
 児童生徒のいい顔を見、先生方の努力を知る。今年臨んだ卒業式は、いずれもよかった。

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