メインメニュー
コンテンツ
ナガオイズム
教官のつぶやき
教育実践
- プログラミングコンテスト
- 全国高専における情報教育活動
- 地域に対する情報処理教育支援
マスコミ時評(愛媛新聞)
プロフィール
プログラミングメモ
ドリトル:サンプルプログラム
ドリトル:大西中学校
授業関係
ききまつがい・いいまつがい
今自分にできること
またもHP引っ越し
長尾研究室サーバに不具合が生じたため、HPの移植を行いました。
前回はNetCommonsを実験的に導入しましたが、Xoops+Xiggで構築です。
#あるサイト構築の実験のためなんですが・・・

こんな調子では、内容の充実はいつまでもできそうにありません。
ホームXiggマスコミ時評(愛媛新聞) › 喜劇王が戦ったもの 〜「風刺精神」忘れずに〜

喜劇王が戦ったもの 〜「風刺精神」忘れずに〜

投稿者: nagao | 投稿日時: 2008-10-28 12:03 | 公開日時: 2008-10-28 12:03 | 閲覧: 3461回
タグ:
 十四日の夜、遅くなった夕食の後、テレビを眺めてのんびりしていると、面白い番組に出合った。ロンドンで発見されたNGフィルムをベースに、チャプリンの人物像に迫る内容だ。
 チャプリンといえば「放浪紳士」役が有名だが、監督から作曲までこなし、多くの名作を残している。機械文明を痛烈に批判した「モダンタイムス」の主張は、IT社会の二十一世紀になっても輝きを失わない。
 番組では、たった一瞬の笑いのために何度も試行錯誤を繰り返す姿が映し出された。圧巻は絶頂期のヒトラーを徹底的に風刺した「独裁者」の撮影である。彼は早くから独裁者の本性を見抜き、告発することを選んだ。撮影ではそれまで拒否し続けてきたトーキーを取り入れ、ラスト六分間の演説に用いている。この演説も当初は予定に入っていなかったそうだ。
 不況や戦争で光が見えなかった時代、人々は彼の作る笑いを求めた。彼は常に庶民を見つめ、政府や権力に対して徹底的な風刺を繰り返してきた。
 十六日、教育基本法改正案が衆院を通過した。高校の未履修問題や教育改革タウンミーティングの「やらせ質問」問題が波紋を広げているさなかの通過である。いじめや未履修など、学校や教育に問題が多いことは間違いないが、教育現場をないがしろにして法律だけをいじるというのは本末転倒だ。
 私の所属する高等専門学校は受験勉強とは一線を画した独自の教育体制を持つため、普通高校の状況を知ることはできない。だが、たとえ社会の要請といえども、子供たちにきちんと説明できないことが許されるとも思えない。今の子供は大人のそういった部分を嫌というほど見て育っている。むなしくならない方がおかしい。学力低下の元凶として批判の矢面に立たされたゆとり教育にも、「生きる力」など今こそ必要な指針が多く盛り込まれている。「生きる力」に乏しい教育現場こそが問題なのだ。
 教育基本法改正案では「愛国心」なるものが重要な意味を持つらしい。楽しい思い出のある故郷には誰しも郷愁の念を持つものだが、どうもそれとは違うようだ。憲法九条や核問題などをめぐる首相や閣僚などの一連の発言を見ていると、どうにも不安になってしまう。「愛国心」という言葉が独り歩きした結末は、歴史を見れば明らかである。
 「やらせ」のタウンミーティングに立脚した改正案が必要なプロセスを踏んだとは到底思えない。いま一度、現場が意欲を持って教育に取り組むための仕組みを考えてもらいたい。
 チャプリンは「今、われわれが戦うべき相手は愛国心である」と述べた。世紀を超えたメッセージを傾聴し、風刺精神を忘れてはならない。

コメント(0)

新しいものから | 古いものから | ネスト表示 | RSS feed