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#あるサイト構築の実験のためなんですが・・・

こんな調子では、内容の充実はいつまでもできそうにありません。
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しまなみに見る価値観の多様性 〜判断の材料を読者に〜

投稿者: nagao | 投稿日時: 2008-10-28 11:42 | 公開日時: 2008-10-28 11:42 | 閲覧: 4221回
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 私が弓削島に来て、早いもので十八年になる。元来、これといった趣味もなかったが、子供の成長も相まって、海水浴や釣りをするようになった。夏の間は時間さえあれば愛犬と海に行くのが日課である。仕事柄、コンピュータとにらめっこすることが多いため、いい気分転換になっている。先週、学生と釣りにいったときには、79のアナゴを釣り上げた。素人同然の自分にこんな大物が釣れるのである。弓削島の豊かな自然に囲まれていることを大いに実感できる。
 少し前の話で恐縮だが、七月七日朝のワイドショーで、瀬戸内しまなみ海道に関するレポートがあった。しまなみ海道の開通時に期待された観光客の増加はほとんどなく、逆に労働力の流出による過疎化、高齢化が深刻になった。医療格差も逆に広がり、誰のための橋なのかという論調であった。しまなみ沿線の住民としては、なんとも寂しい気分になってしまう。
 公共施設等への経済投資は「箱物行政」と揶揄(やゆ)され、投資効果が問題視されている。先ごろ財政破たんした北海道夕張市の事例がNHK総合「クローズアップ現代」(七月二十五日放送)で取り上げられた。基幹産業であった炭鉱の衰退により寂れた町を観光で活性化しようとしたが、観光施設への過剰投資や負債の先送りなどにより、破たんに陥った経緯が紹介されていた。観光客誘致を期待した点で共通点を感じずにはいられない。
 一方、しまなみ海道の弊害について取り上げたワイドショーが放送された日の夕方、愛媛朝日テレビ「い〜テレ」で上島町の特集が組まれていた。岩城での魚釣り、弓削の小学生による岩場の観察、海藻押し葉、イギス豆腐作り、シーグラス細工にみる環境保護など、魅力的な取り組みが紹介されていた。中でも、民宿の庭に生えている野草(番組では雑草と呼ばれていたが)を用いた料理など、この地域が昔から持っている力強さのようなものが感じられた。同じ地域のレポートでも、切り口によって、まったく異なった物に見えてくる。
 地域のために新たな産業を創出することは行政の役割であるが、容易なことではない。都会の尺度を地方に持ち込むのでなく、地域に合った判断基準が新たに提案されるべきなのではないかと思う。夕張の事例では行政側がどのような生活を求めたかまでは描かれていないが、都会と同様の暮らしを求めてしまったのではなかろうか。背伸びせず、その地域に根付いた、身の丈にあった生活が見直される時期が来ている。これらの多様な価値観を読者に示し、判断材料を提供することがマスコミに求められている。

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